トウモロコシの栽培記録 (H17年3月〜7月)去年に引き続き、ピーターコーンが甘くて美味しかったので今年もやってみます。今回、変わった種類が
あったのでそれも食べ比べのために買ってしまいました。黒い粒のトウモロコシもあったのですが、ちょっと見た目が・・・・好みもあるかも知れませんね。ま
た、異種のトウモロコシの場合、キセニア現象と言って他のトウモロコシの花粉を受粉したとき本来のトウモロコシで無くなる事がありますので同種を栽培する
事をお勧めします。さ
て、栽培を始めてみます。 TOP 3月17日(月) 晴れ 小生の都合で去年より1W程早いです。さて例によって 移植栽培の方法を取ります。これは管理と発芽の不揃いを軽減出来るので比較的やりやすい方法だと思っています。2個ずつ蒔いていますが1個でも構いませ ん。うまく行け ば2本取れるのでこのように蒔きました。 画像1)「白もち」トウモロコシです。熟成してくると透明になるそうです。「黒もち」もあったのですがちょっと・・・。 画像2)80%位土を入れた上に種を置き、その上に土を被せました。 (画像1) (画像2) 画像3)ピーターコーンです。去年の残りなんですが使ってみます。 画像4)同じようにします。赤くなっているのは、種の処理をしている見たいです。本来は種袋の画像色です。 (画像3) (画像4) 4月2日(土) 曇り う〜ん、白もちトウモロコシ君は発芽してきたのだが・・・ピータコーンがまだ発芽しません。再度蒔きなおしです。 画像1)3/17蒔きの白もちトウモロコシは10本程、発芽しましたがピータコーンは未だです。結構、日数が掛かっています。 (画像1) 画像2)新たに購入しました。 画像3)今度は一晩水に浸してみます。 画像4)一粒ずつで行います。 (画像2) (画像3) (画像4) 画像5)同じように白もちも一晩水に漬けたら早くなるのかを見るためにやってみます。 画像6)ピータコーンと同じ様に一晩水に浸します。 画像7)浸した後は1粒づつ落ち着かせました。 (画像5) (画像6) (画像7) 画像8)今度はこのようなファンシケースと言うのかな?この中に入れ、ビニールで覆いました。 (画像8) 4月9日(土) 晴れ う〜ん、今年は寒いのかな〜。なかなか発芽しませんね。白もちトウモロコシは良く発芽してくるのですが、ピータコーンは悪いですね。もう暫く様子を見てみ ま す。後から蒔いた分が比較的短い日数で発芽してきているので気温の関係と思っています。 画像1)3/17分のピータコーンが少しばかり発芽しました。 画像2)4/2分の白もちトウモロコシです。こちらは発芽がいいです。 画像3)4/2分のピータコーンです。 (画像1) (画像2) (画像3) 4月16日(土) 晴れ ある程度生長したトウモロコシ君をポットに移し変えました。あまり大きくなって移し変えると根がかなり大きくなっているので切ってしまう恐れがあります。 また、水抜き穴から根が出ている場合もありますから注意が必要です。同じトウモロコシでも種類によって発芽温度が異なりますのでこれも注意が必要ですね。 画像1)白もちトウモロコシです。生長がいいです。 画像2)ピータコーンです。取れ率が悪いです。 (画像1) (画像2) 4月24日(日) 晴れ あらかじめ石灰、肥料を施した畝にマルチを敷き、定植しました。トウモロコシは異種の場合、受粉すると本来のトウモロコシで無くなりますので互いに受粉し ないように畝の距離を開けて定植します。また、同種が受粉し易いように40cmの2条植えとしています。定植後、色々調べたのですが状況によっては1km まで花粉が飛ぶそうです。0.3mで平均交雑率が23%位で10m〜50mの風下で0.3〜0.1%・・・小生は3m位なんでちょっと交じる確率が多いか な?って思っています。遅かったのですが、気を付けて栽培したい所です。またこれらが出にくい品種もありますよ。それと開花時期を遅らせて逃げる手もある ようです。 画像1)白もちトウモロコシの畝です。 画像2)ピータコーンの畝です。 (画像1) (画像2) 4月29日(金) 晴れ 定植後も白もちトウモロコシの方が生長が早いです。(逆光になるので反対側から撮っています。) 画像1)白もちトウモロコシの畝です。 画像2)ピータコーンの畝です。 (画像1) (画像2) 5月5日(木) 晴れ トウモロコシの茎も太くなり、わき芽も大きくなってきました。このわき芽も切る、切らないの見解がありますね。去年は切りましたが今年はもう少し様子を見 てみます。 画像1)ピータコーンの畝です。 画像2)白もちトウモロコシの畝です。 画像3)白もちの茎が太くなってきました。 (画像1) (画像2) (画像3) 5月14日(土) 晴れ 新たに追加した白もちトウモロコシの苗を定植しました。ところでわき芽を利用して2本仕立てをしている畑があって、1苗から2本取れそうな気がしました。 わき芽には見解が色々あるようですが、うまくいけば2本採りをやってみたいです。 画像1)白もちトウモロコシです。随分とたくましくなっています。 画像2)手前が追加した白もちトウモロコシです。 画像3)ピータコーンです。 (画像1) (画像2) (画像3) 5月21日(土) 晴れ 日増しに大きくなっています。支柱根もしっかりと出来ているのですが雨が多いと小生の畑は田土なので役に立ちません。そのため別立てで紐を引っ張ってそれ を頼りにさせます。 画像1)根元もわき芽が増えました。 画像2)支柱根です。これだけでは小生の畑では頼りないです。 画像3)白もちトウモロコシの畝です。 (画像1) (画像2) (画像3) 画像4)ピータコーンの畝です。苗を追加しています。 (画像4) 5月28日(土) 晴 れ ピータコーンに雄穂が見えてきましたが雌花はまだ見えていません。 画像1)ピータコーンの畝です。 画像2)ピータコーンの雄穂です。 画像3)白もちトウモロコシです。 (画像1) (画像2) (画像3) 6月4日(土) 晴れ ようやくピータコーンの雌穂が見えてきました。1本1本が雌しべになっており、雄穂から降り注ぐ花粉で受粉します。白もちトウモロコシも雄穂が伸びてます が雌穂はまだの様子です。 画像1)雌穂です。少し遅れ気味に出てきました。 画像2)雄穂は閉じていましたが、開き始めて来ました。 画像3)白もちトウモロコシの雄穂も準備を始めています。 (画像1) (画像2) (画像3) 6月11日(土) 雨 白もちトウモロコシの雌穂が出てきました。最初は透明でしたが、赤く色づいたヒゲになりました。雄穂も赤みがかっています。まだまだ雌穂は小さいですが、 これからが楽しみです。両者とも、わき芽は取らずにそのまま伸ばしているのでそこからも雄穂が出ています。受粉の確率は高くなりそうでキセニアが少しでも 緩和されればと思います。 画像1)白もちトウモロコシの雌穂です。 画像2)白もちトウモロコシの雄穂です。 画像3)小生より丈があるので1m80〜90位あります。 (画像1) (画像2) (画像3) 画像4)こちらはピータコーンの雌穂です。 画像5)雄穂と雌穂です。 画像6)小生より少し丈があります。 (画像4) (画像5) (画像6) 6月18日(土) 晴れ ひげの色も茶色くなってきました。少し押さえてみるとまだ先端部分まで実が付いていないような気がします。もう少しかかるのかな?また今回は1本立てにし ていません。ちょっと気になるので第2段のトウモロコシには念のため、一握りの鶏糞の追肥を行いました。 画像1)ピータコーンです。大体、2本づつ実が付いています。 画像2)先端が茶色くなってきました。 画像3)わき芽を取っていませんので雄穂が多い目に出ています。 (画像1) (画像2) (画像3) 画像4)雄、雌の両性見たいです。 画像5)白もちもヒゲが茶色くなってきたのがありました。 画像6)道行く人は赤いヒゲなので不思議そうな顔で見ていました。 (画像4) (画像5) (画像6) 6月25日(土) 晴れ 6月からの梅雨をあてにしていましたが、雨が降らない日が多かったです。今年は空梅雨なんかなぁ〜?仕方ないので人力で今まで水遣りをやっていましたが十 分ではなかったようです。粒の揃いが悪いです。また、心配していましたキセニアについては今日見る限りは無いようです。 画像1)1つに2本のピーターコーンを仕立てました。 画像2)ピーターコーン全体です。 画像3)生長の半分位の位置から粒に波打ちが見られます。 (画像1) (画像2) (画像3) 画像4)白もちトウモロコシです。こちらも2本立てです。 画像5)白もちトウモロコシ全体です。 画像6)粒間に隙間が見られます。パール色をしているのですね。黄色の成分は有りませんでした。 (画像4) (画像5) (画像6) 画像7)様子を見るために収穫したトウモロコシです。 画像8)白もちトウモロコシのヤングコーンです。この時点ではピーターコーンと変わらないようです。 (画像7) (画像8) 7月2日(土) 雨 やっと、まとまった雨が降りました。メイガの幼虫にやられて雄穂が何本か折られていました。雌穂の中にも入り込んでいるのもあるようで、ちょっと心配で す。今日収穫した白もちトウモロコシの1本にキセニア現象が見られました。画像では分かりづらいのですが白の粒の中に黄色の粒が何個か出来ていました。 画像1)第2段のピータコーンです。今度はうまく粒揃いしてほしいな〜 画像2)ピータコーンの畝です。 画像3)今日は3本の収穫です。粒の出来方は先週と変らないようです。 (画像1) (画像2) (画像3) 画像4)ちょうど葉っぱの付け根あたりが狙われやすいです。 画像5)白もちトウモロコシの畝です。結構、雄穂が折られています。うまく受粉が出来たか?心配です。 画像6)分かりづらいですが、一番上がキセニア現象が現れた実です。下2本は正常です。 (画像4) (画像5) (画像6) 7月9日(土) 雨 第1段の収穫も終え、終盤に近づいてきました。「かなぶん」が先っぽに入り込んで食い荒らされているトウモロコシもありました。今年は梅雨の初期に雨が降 らなかったので様子が変わったのかな?まぁ〜これが自然なんで仕方ないでしょうね。 画像1)第2段のピータコーンですが、もう収穫してもよさそうです。 画像2)第1段は片付けました。 (画像1) (画像2) 画像3)第2段の白もちトウモロコシです。 画像4)第1段は片付けました。 (画像3) (画像4) 画像5)「かなぶん」の被害の様子です。先っぽから食われています。 画像6)被害の無かったトウモロコシ君の収穫です。 (画像5) (画像6) 7月16日(土) 晴れ 粒揃いのトウモロコシが出来たのですが、今日でトウモロコシ君の栽培記録は終了です。長い間お付き合い有難う御座いました。 画像1)7/13、第2段のピータコーンを収穫。今度はよく粒が揃っていました。 (画像1) 画像2〜3)ピータコーンの収穫と後片付けです。 (画像2) (画像3) 画像4〜5)白もちトウモロコシの収穫と後片付けです。 (画像4) (画像5) <収穫を終えて> 結果的にはキセニア現象が見られました。ピータコーンの白には白もちの白が出ないと思っていたのですが、白粒の中に白もちの粒が出来ており、白もちトウモ ロコシには黄色はもちろんのこと白色は透明感が出てくるはずでしたがピータコーンのややクリームがかった色が出ていました。味については、黄色が出ていて も白もちはモチモチ感があります。ピータコーンはキセニアを受けた白粒は白もちのモチモチ感があり、本来のシャキシャキ感が無くなっていました。やはり異 種の栽培は場合によっては色、味まで変ることがありますね。気を付けた方が良さそうですね。 |